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夢見時の眼球運動は視覚像に追従するか?
著者: 森田雄介1
所属機関: 1徳島大学医学部第二生理学教室
ページ範囲:P.275 - P.277
文献購入ページに移動 ヒトのレム睡眠期の夢と眼球運動の対応については,1950年代になって,睡眠時ポリグラム記録に基づき研究が行われるようになってきた。これらの研究は,レム睡眠期覚醒法1)に従って,言語により報告された新鮮な夢を蒐集し,夢の視覚像とポリグラム上の眼球運動との対応関係から検討されたものである2-4)。
DementとKleitman5)は走査仮説を提唱し,レム睡眠期に特徴的に認められる急速眼球運動(REM)は夢の中の視覚像に対応した視線の変化に直接的関係があるものと考えた。しかし,これに反論する報告も多数あり,ヒトの言語報告に基づくレム睡眠期覚醒法では客観性のある明確な結論を得ることは困難であると考えられる。
DementとKleitman5)は走査仮説を提唱し,レム睡眠期に特徴的に認められる急速眼球運動(REM)は夢の中の視覚像に対応した視線の変化に直接的関係があるものと考えた。しかし,これに反論する報告も多数あり,ヒトの言語報告に基づくレム睡眠期覚醒法では客観性のある明確な結論を得ることは困難であると考えられる。
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