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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻4号

1993年08月発行

文献概要

特集 細胞接着

白血球による血管内皮細胞障害と接着因子

著者: 藤田浩1 室田誠逸1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院細胞機能制御学

ページ範囲:P.329 - P.334

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 血管内皮細胞は,血管腔を裏打ちする単層の細胞であるために種々の酸化的ストレスを他の細胞に先立って受けている。そのために血管内皮細胞は,その酸化的ストレスに対する防御機構が備えられているが,そのストレスがその許容能力をこえたときに血管内皮細胞障害がおきる。血管内皮細胞が障害されると,種々の臓器障害や病態が生ずることが知られている1,2)。その原因を探ってみると白血球にいきあたる。本稿では接着因子,活性酸素を中心に,白血球による血管内皮細胞障害の機序について最近の知見を紹介しながら解説したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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