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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻4号

1993年08月発行

文献概要

特集 細胞接着

マクロファージの接着構造

著者: 尾野道男1

所属機関: 1群馬大学医学部第2解剖学教室

ページ範囲:P.357 - P.364

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 マクロファージは炎症や細菌侵入などに対して,いち早く,その場へ移動し,貪食により異物の処理および排除を行っている生体防御機構の第一線で働く細胞である。侵入した細菌などは貪食によって処理された後に,マクロファージによるリンパ球への抗原提示が行われ,異物処理過程を抗体の手を借りた特異免疫機構へと受け渡しする重要な役割をもつ。マクロファージの細菌などの異物処理,老化・壊死細胞の処理,自己腫瘍細胞の処理,リンパ球への抗原提示,遊走などの機能には,細胞表面の接着分子を介した非特異的または特異的な接着が主要な役割を演じており,細胞質内には,その接着を支える裏打ち構造が形成される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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