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特集 現代医学・生物学の仮説・学説 1.細胞生物学
膜のリサイクリング
著者: 門田朋子1
所属機関: 1千葉大学医学部第一解剖学教室
ページ範囲:P.414 - P.415
文献購入ページに移動概説
膜のリサイクリングとは,再利用を含む膜の再循環(recycling)という現象をさしており,神経細胞,分泌細胞に広くみられる。この現象は1970年代はじめ,「シナプス小胞膜再循環仮説(synaptic vesicle membrane recycling hypothesis)」として,機能と密着した微細形態的現象として提示された1)。この後「膜再循環」はシナプス小胞のエクソサイトーシス・エンドサイトーシス現象の一環として各種のシナプスで広く検討されてきた2,3)。1980年代に入ってから[膜のリサイクリング」の研究は免疫細胞学的手法の導入によってさらに進展してきた。分泌細胞.神経細胞を通じて,Kellyらの提唱する調節性分泌経路5)のなかの共通の一過程として捉えられ,検討されるようになってきている。
シナプス小胞膜再循環仮説
膜のリサイクリングとは,再利用を含む膜の再循環(recycling)という現象をさしており,神経細胞,分泌細胞に広くみられる。この現象は1970年代はじめ,「シナプス小胞膜再循環仮説(synaptic vesicle membrane recycling hypothesis)」として,機能と密着した微細形態的現象として提示された1)。この後「膜再循環」はシナプス小胞のエクソサイトーシス・エンドサイトーシス現象の一環として各種のシナプスで広く検討されてきた2,3)。1980年代に入ってから[膜のリサイクリング」の研究は免疫細胞学的手法の導入によってさらに進展してきた。分泌細胞.神経細胞を通じて,Kellyらの提唱する調節性分泌経路5)のなかの共通の一過程として捉えられ,検討されるようになってきている。
シナプス小胞膜再循環仮説
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