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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻5号

1993年10月発行

文献概要

特集 現代医学・生物学の仮説・学説 2.分子生物・遺伝学

DNAの修復

著者: 関口睦夫1

所属機関: 1九州大学生体防御医学研究所

ページ範囲:P.456 - P.457

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概説
 生物の遺伝情報はDNA分子の中に保持されているので,DNAの損傷は生物に致命的な結果をもたらす。放射線やアルキル化剤は生物に突然変異や癌をひきおこすが,それはそれらの作用源が細胞のDNAを傷つけるからである。
 このような危険から生物を護っているのが,細胞のDNA修復系である。この機構のはたらきによって,DNAにできた傷の大部分はなおされる。DNA修復能を欠く個体や細胞では,高い頻度で突然変異や発癌がおこる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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