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特集 現代医学・生物学の仮説・学説 4.シグナル伝達系
Gプロテイン
著者: 堅田利明1
所属機関: 1東京大学薬学部生理化学教室
ページ範囲:P.522 - P.523
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一群のGTP結合タンパク質ファミリーのなかで,細胞膜受容体刺激を介する情報伝達に関与し,αβγサブユニットからなる三量体構造のものを,とくにGタンパク質と略称している。Gタンパク質はGTPまたはGDPを結合するが,GTP結合型は情報伝達系の下流にある効果器分子を認識してその活性を制御する。この活性型への転換(点灯反応)は受容体刺激によってもたらせるが,不活性型への復帰(消灯反応)はαサブユニットに存在するGTPaseの活性によって,結合したGTPがGDPとP1に加水分解されることによる1)。
最近,Gタンパク質によって調節される効果器分子の多様性が明らかにされ,Gタンパク質サブユニット分子を介する多彩な活性調節機構が解明されつつある。
一群のGTP結合タンパク質ファミリーのなかで,細胞膜受容体刺激を介する情報伝達に関与し,αβγサブユニットからなる三量体構造のものを,とくにGタンパク質と略称している。Gタンパク質はGTPまたはGDPを結合するが,GTP結合型は情報伝達系の下流にある効果器分子を認識してその活性を制御する。この活性型への転換(点灯反応)は受容体刺激によってもたらせるが,不活性型への復帰(消灯反応)はαサブユニットに存在するGTPaseの活性によって,結合したGTPがGDPとP1に加水分解されることによる1)。
最近,Gタンパク質によって調節される効果器分子の多様性が明らかにされ,Gタンパク質サブユニット分子を介する多彩な活性調節機構が解明されつつある。
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