文献詳細
特集 現代医学・生物学の仮説・学説
5.神経科学
文献概要
概説
シナプスでの化学伝達は,シナプス前末端での活動電位→Ca2+チャネルの開口→Ca2+流入→開口分泌によるシナプス小胞よりの伝達物質の放出→シナプス下膜の受容体チャネルの活性化→シナプス後電位の発生,の一連の過程によりなされる。放出された伝達物質は,分解,拡散,末端内への取り込みにより瞬時に消失し,開口したシナプス小胞はendocytosisにより再構成される(図1)1)。以下,最近の知見と問題点について述べる。
シナプスでの化学伝達は,シナプス前末端での活動電位→Ca2+チャネルの開口→Ca2+流入→開口分泌によるシナプス小胞よりの伝達物質の放出→シナプス下膜の受容体チャネルの活性化→シナプス後電位の発生,の一連の過程によりなされる。放出された伝達物質は,分解,拡散,末端内への取り込みにより瞬時に消失し,開口したシナプス小胞はendocytosisにより再構成される(図1)1)。以下,最近の知見と問題点について述べる。
掲載誌情報