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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻5号

1993年10月発行

特集 現代医学・生物学の仮説・学説

5.神経科学

夢見

著者: 鳥居鎮夫1

所属機関: 1東邦大学

ページ範囲:P.554 - P.555

文献概要

概説
 私たちの眠りの中に,夢を見る眠り(レム睡眠)があるとわかったことは,夢の研究では,精神分析に次ぐ大発見であるといわれている。まったく夢を見ないと確信していた人たちは,誰でも夜中に何回も夢を見ることを知ってたいへん驚いたのである。フロイトは夢を見ない睡眠が唯一最良のものであると述べているが,レム睡眠の発見によって,それが正しくないことがわかった。しかし,レム睡眠の発見は,科学者たちに脳過程と心理過程とを結びつけて研究することを可能にした。睡眠中の心の状態は睡眠中の脳の状態と対応していることが示されたからである。
 ここではいろいろな夢見理論のなかから,私が直接関与したものに焦点をあてて紹介しよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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