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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻5号

1993年10月発行

文献概要

特集 現代医学・生物学の仮説・学説 5.神経科学

システム制御論と脳

著者: 伊藤宏司1 伊藤正美2

所属機関: 1豊橋技術科学大学工学部情報工学系 2名古屋大学工学部情報工学科

ページ範囲:P.564 - P.565

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概説
 制御工学は,さまざまなシステムに共通して現われてくる「制御」という概念を追求する学問である。N.ウィナーがその著「サイバネティクス」のなかで指摘しているように,生体システムにおける最も基本的な制御概念は「フィードバック制御」である。
 フィードバック制御の目的は,予測できない外乱のもとで,出力(制御量)を希望の値(目標値)に一致させることである。普通,外乱は直接測定できず,外乱の影響は制御量を観測してはじめて知ることができる。したがって,外乱の影響を制御するには,目標値と制御量の差(偏差)にもとづいて操作信号(制御指令)を調節し,それによって制御対象にはたらきかける必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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