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特集 現代医学・生物学の仮説・学説 7.疾病
アルツハイマー病
著者: 平井俊策1
所属機関: 1群馬大学医学部神経内科
ページ範囲:P.592 - P.593
文献購入ページに移動アルツハイマー病は,ドイツの有名な精神科医で神経病理学者でもあったAlzheimerが1906年にはじめて学会で報告し,1911年に論文としてまとめた疾患で,進行する痴呆を主症状とし,病理学的には,アルツハイマー神経原線維変化(Neurofibrillary tangle以下NFT)と老人斑(Senile plaque以下SP)という2つの変化の著しい出現が特徴である。
Alzheimerが最初に報告した症例は初老期の女性例であったが,まもなく同じ病理学的特徴は,より老年期の痴呆例にもみられることが明らかにされた。
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