文献詳細
特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
文献概要
小胞体内腔に蓄えられていたCa2+は,カルシウムチャンネルにより細胞質内に放出され,カルモジュリンあるいはトロポニンCなどのカルシウム結合タンパク質に結合することにより,細胞質でのさまざまの情報伝達に中心的役割を演じている。このように,小胞体内腔がCa2+の貯蔵部位として機能していることは知られている。しかしながら,小胞体内腔のCa2+は,単に貯蔵されているだけなのであろうか。
筋小胞体には,カルシクエストリン(calsequestrin)というカルシウム結合タンパク質が存在していて,Ca2+の貯蔵に関与することが古くから知られていたが1),最近になり,小胞体腔内に新しいカルシウム結合タンパク質が存在することが明らかになってきた。
筋小胞体には,カルシクエストリン(calsequestrin)というカルシウム結合タンパク質が存在していて,Ca2+の貯蔵に関与することが古くから知られていたが1),最近になり,小胞体腔内に新しいカルシウム結合タンパク質が存在することが明らかになってきた。
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