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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻6号

1993年12月発行

文献概要

特集 滑面小胞体をめぐる諸問題

小胞体腔内のカルシウム結合タンパク質

著者: 小沢政之1

所属機関: 1鹿児島大学医学部生化学第二講座

ページ範囲:P.666 - P.669

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 小胞体内腔に蓄えられていたCa2+は,カルシウムチャンネルにより細胞質内に放出され,カルモジュリンあるいはトロポニンCなどのカルシウム結合タンパク質に結合することにより,細胞質でのさまざまの情報伝達に中心的役割を演じている。このように,小胞体内腔がCa2+の貯蔵部位として機能していることは知られている。しかしながら,小胞体内腔のCa2+は,単に貯蔵されているだけなのであろうか。
 筋小胞体には,カルシクエストリン(calsequestrin)というカルシウム結合タンパク質が存在していて,Ca2+の貯蔵に関与することが古くから知られていたが1),最近になり,小胞体腔内に新しいカルシウム結合タンパク質が存在することが明らかになってきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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