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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻6号

1993年12月発行

文献概要

特集 滑面小胞体をめぐる諸問題

ER腔内のプロテアーゼ活性をもつ溶性タンパク質群

著者: 裏出令子1 鬼頭誠1

所属機関: 1京都大学食糧科学研究所

ページ範囲:P.681 - P.683

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 細胞内のタンパク質分解は従来,リソソームと細胞質のプロテアーゼによって行われると考えられてきた。しかし最近,分泌タンパク質や膜タンパク質生合成の場である小胞体でもタンパク質の分解が行われることが明らかとなってきた。小胞体におけるタンパク質分解系の研究は始まったばかりで,その実体はほとんど明らかとなっていない。われわれは最近,小胞体に局在するプロテアーゼを世界に先駆けて発見した1-3)。本稿ではこの小胞体腔内の溶性システインプロテアーゼ,およびその小胞体での予想される生理的役割について紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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