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文献詳細

雑誌文献

生体の科学44巻6号

1993年12月発行

文献概要

話題

クロイツフェルト記念シンポジウム「新皮質の構造と機能構築」印象記

著者: 津本忠治1

所属機関: 1大阪大学医学部バイオメディカル教育研究センター高次神経医学部門

ページ範囲:P.737 - P.739

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 大脳皮質や視床,とくに視覚系の機能について1950年代末より多くの先駆的研究を展開し,ヨーロッパにおける神経科学のリーダーの一人であったOtto Creutzfeldt教授が64歳で亡くなられたのは1992年1月23日であった。彼のたぐいまれな包容力のある人柄と神経科学に対する多くの貢献については,Experimental Brain Research誌88巻3号(1992年)に弟子の一人であったWolf Singer教授がくわしく書いているので,ここでは省略する。ただ,その追悼文に追加するとすれば,多くの日本人がMünchenやGöttingenにおいて教えを受け,また数度にわたって来日された知日家でもあったという点であろう。筆者も1975年から2年間にわたってGöttingenで薫陶を受けた一人であるが,今回のシンポジウムへの日本からの参加者は筆者一人(笠松卓爾氏がサンフランシスコより参加)であったことには,少し淋しい思いをした。
 このクロイツフェルト記念シンポジウムは,彼の研究室があったGöttingenのマックスプランク生物物理化学研究所の講堂で1993年5月18日より5日間にわたって行われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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