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実験講座
近赤外光による脳内酸素モニタリング
著者: 成瀬寛夫1 住本和博1 寺尾俊彦1
所属機関: 1浜松医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.196 - P.202
文献購入ページに移動血中の酸素濃度を直接測定することができればよいが,とくに胎児や新生児では頻回な採血自体が生命への危機となりうる。それゆえ,従来よりパルスオキシメータなど非侵襲的な方法が考案されてきた。近年,脳内酸素状態をとらえる機器として近赤外光酸素モニター(Near Infrared Spectroscopy,以下NIRS)が開発され,ベッドサイドにおける非侵襲的な脳内酸素動態の連続的観察が可能となり,本邦でも新生児および麻酔領域での報告がみられるようになってきた。本稿ではNIRS全般について解説するとともに,新生児領域,および最近われわれが始めた分娩時胎児におけるモニタリングについても紹介する。
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