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連載講座 新しい観点からみた器官
甲状腺―TSHレセプターと自己免疫性甲状腺疾患
著者: 村上正己1 森昌朋1
所属機関: 1群馬大学医学部第一内科
ページ範囲:P.289 - P.295
文献購入ページに移動 自己免疫性甲状腺疾患は,臓器特異的自己免疫疾患の代表的な疾患として位置づけられており,甲状腺機能亢進症を呈するバセドウ病と甲状腺機能低下症をきたす橋本病がこれに含まれる。
バセドウ病の原因としては,甲状腺ホルモン分泌を促す下垂体由来の甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone:TSH)以外の甲状腺刺激物質が患者血中に存在することが挙げられる。これまでの研究から,バセドウ病患者血中には甲状腺膜のTSHレセプターに対するIgGに属する抗体(TSH receptor antibody:TRAb)が存在し,それが甲状腺機能刺激活性を有する(thyroid stimulating antibody:TSAb)ことが明らかとなっている1)。
バセドウ病の原因としては,甲状腺ホルモン分泌を促す下垂体由来の甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone:TSH)以外の甲状腺刺激物質が患者血中に存在することが挙げられる。これまでの研究から,バセドウ病患者血中には甲状腺膜のTSHレセプターに対するIgGに属する抗体(TSH receptor antibody:TRAb)が存在し,それが甲状腺機能刺激活性を有する(thyroid stimulating antibody:TSAb)ことが明らかとなっている1)。
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