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文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻4号

1994年08月発行

文献概要

特集 造血の機構

肝内造血の支持機構

著者: 南野昌信1 畠雅弘23 土井秀之3 里見進3 伊藤恒敏2

所属機関: 1ヤクルト中央研究所 2東北大学医学部第三解剖学教室 3東北大学医学部第二外科学教室

ページ範囲:P.328 - P.331

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 マウスの造血は,胎生7~12日頃卵黄嚢で始まり12日以降出生まで肝臓でなされるが,生後は骨髄に移っていく。ヒトでも受精2カ月後から出生直前まで肝臓で造血がみられ,その後骨髄が造血の場となる。発生に伴う造血部位の変遷は造血幹細胞の移動によることが示され1),胎仔肝と成熟骨髄の造血幹細胞の分化能の違いも明らかにされている2,3)。造血幹細胞はそれらを取り巻く造血微細環境で自己再生・分化すると考えられるが,骨髄造血に比べ胎児(仔)肝造血機構はほとんど解明されていない。本稿ではわれわれの研究室で樹立したマウス胎仔肝由来肝細胞(肝上皮細胞)株の造血支持活性について解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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