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文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻4号

1994年08月発行

文献概要

特集 造血の機構

顆粒球の分化

著者: 仁保喜之1 劉開彦1

所属機関: 1九州大学医学部第一内科

ページ範囲:P.337 - P.342

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 顆粒球の分化に関する研究は,in vitroの骨髄細胞培養の手法,とくにコロニー形成法を利用して進んできた1)
 顆粒球造血を刺激する物質の存在を想定してグラヌロポエチンと呼んでいた時代があったが,それに相当するものが化学構造まで明らかになりCSF(colony stimulating factor)と呼ばれている。CSFという名称は,培養皿の中に骨髄細胞を培養して顆粒球マクロファージコロニー(図1,2)を形成させるのに必須の刺激因子に対する命名である1)。この技法を応用して顆粒球分化の研究のみならず,造血因子など各種サイトカイン2)の研究も急速に進んできた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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