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特集 造血の機構
顆粒球の分化
著者: 仁保喜之1 劉開彦1
所属機関: 1九州大学医学部第一内科
ページ範囲:P.337 - P.342
文献購入ページに移動 顆粒球の分化に関する研究は,in vitroの骨髄細胞培養の手法,とくにコロニー形成法を利用して進んできた1)。
顆粒球造血を刺激する物質の存在を想定してグラヌロポエチンと呼んでいた時代があったが,それに相当するものが化学構造まで明らかになりCSF(colony stimulating factor)と呼ばれている。CSFという名称は,培養皿の中に骨髄細胞を培養して顆粒球マクロファージコロニー(図1,2)を形成させるのに必須の刺激因子に対する命名である1)。この技法を応用して顆粒球分化の研究のみならず,造血因子など各種サイトカイン2)の研究も急速に進んできた。
顆粒球造血を刺激する物質の存在を想定してグラヌロポエチンと呼んでいた時代があったが,それに相当するものが化学構造まで明らかになりCSF(colony stimulating factor)と呼ばれている。CSFという名称は,培養皿の中に骨髄細胞を培養して顆粒球マクロファージコロニー(図1,2)を形成させるのに必須の刺激因子に対する命名である1)。この技法を応用して顆粒球分化の研究のみならず,造血因子など各種サイトカイン2)の研究も急速に進んできた。
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