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特集 造血の機構
バフィロマイシンによるM1細胞のマクロファージへの分化誘導
著者: 木下邦則1 大熊勝治1
所属機関: 1金沢大学薬学部生化学教室
ページ範囲:P.356 - P.359
文献購入ページに移動そうしたなか,造血幹細胞の増殖分化調節機能にも多種多彩なサイトカインが関与していることが明らかになってきている。そのシグナル伝達は,サイトカイン(リガンド)とそのレセプターとの結合によってスイッチオンの状態になるが,リガンド-レセプター結合体は,エンドサイトーシスによってエンドソーム・リソソームへと輸送され,ダウンレギュレーション(スイッチオフ)を引き起こすと考えられている。すなわち,リガンド-受容体の結合は,ほとんどの場合エンドソーム(時にはリソソーム)の酸性pH環境で誘起され解離(スイッチオフ)し,解離したリガンドはリソソームへ運ばれて分解されると考えられている。
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