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特集 造血の機構
ヒト巨核球系細胞株と血小板形成
著者: 竹内喜久子1 竹内昌男2
所属機関: 1大阪府立看護大学医療技術短期大学部 2(財)発酵研究所
ページ範囲:P.360 - P.365
文献購入ページに移動ヒト巨核球系の研究の障壁は,何といっても試料となる巨核球の不足があげられる。通常,試料は骨髄から得ているが,有核細胞105個あたり巨核球は1~5個の割合でしか存在しない。最近,その中から他の細胞の混入のない巨核球集団を選び分ける巧妙な方法も開発されて,巨核球の100%近い純化が可能になった。しかし,純化された巨核球は収量が少ないうえに死にやすく,まだin vitroのアッセイ系として充分に利用できうる状況ではない。このような研究状況下で大きな期待がかけられているのが巨核球系細胞株である。
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