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文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻5号

1994年10月発行

文献概要

特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ 1.ネコ

眼球運動

著者: 小松由紀夫1 外山敬介1

所属機関: 1京都府立医科大学第二生理学教室

ページ範囲:P.406 - P.407

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目標
 眼球運動は動物の種類によりかなり異なる。外界の動きや頭の動きにより生じる網膜像のブレを防ぐ視運動性眼球運動や前庭性眼球運動は,脊椎動物に一般的にみられる。中心視の発達した動物には,特定の視覚対象を視力の最も高い中心視の部分でとらえる追跡性眼球運動とサッケード性眼球運動がみられる。両眼視を行う動物には,左右両眼が逆方向に回転する輻輳運動がある。ネコにはこれらすべての種類の眼球運動がみられ,眼球運動の測定により眼球の動きを制御する運動中枢の機能,あるいはそこへ信号を送る感覚系の機能が検査できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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