文献詳細
特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
1.ネコ
文献概要
目標
この学習は,ネコの脳幹動因系(視床下部と中脳中心灰白質)の電気刺激で生じる逃走反応を利用し,その動因(恐れ)の解消をもたらす行動(スイッチ切り行動)を獲得させるものである(Nakao, H, 1958)。他の要因の関与が少なく,動因―行動間の学習だけが関与した単純なモデルである。
さらに,学習獲得後,遅延強化(後述)することによって容易にネコに葛藤状態(実験神経症)を作りだすこともできる。
この学習は,ネコの脳幹動因系(視床下部と中脳中心灰白質)の電気刺激で生じる逃走反応を利用し,その動因(恐れ)の解消をもたらす行動(スイッチ切り行動)を獲得させるものである(Nakao, H, 1958)。他の要因の関与が少なく,動因―行動間の学習だけが関与した単純なモデルである。
さらに,学習獲得後,遅延強化(後述)することによって容易にネコに葛藤状態(実験神経症)を作りだすこともできる。
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