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文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻5号

1994年10月発行

特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ

1.ネコ

スイッチ切り行動

著者: 前田久雄1

所属機関: 1久留米大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.408 - P.409

文献概要

目標
 この学習は,ネコの脳幹動因系(視床下部と中脳中心灰白質)の電気刺激で生じる逃走反応を利用し,その動因(恐れ)の解消をもたらす行動(スイッチ切り行動)を獲得させるものである(Nakao, H, 1958)。他の要因の関与が少なく,動因―行動間の学習だけが関与した単純なモデルである。
 さらに,学習獲得後,遅延強化(後述)することによって容易にネコに葛藤状態(実験神経症)を作りだすこともできる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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