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文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻5号

1994年10月発行

特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ

3.マウス・ラツト

ムリサイドテスト

著者: 山本経之1

所属機関: 1九州大学薬学部薬理学教室

ページ範囲:P.428 - P.429

文献概要

目標
 攻撃行動は,下等動物からヒトに至るまで広くみられる基本的な行動である。攻撃行動は,自からの生存を脅かす対象には立ち向って積極的にこれを打ち負かす攻撃的攻撃行動(offensive aggression)と,侵害的な外来刺激に敏感に反応し素早く逃れて身を守る防御的攻撃行動(defensive aggressison)に大別され,さらに同種間の攻撃行動と異種間の攻撃行動とに生態学上分けることもできる。ムリサイドはラットがマウスを殺す行為を指し,異種間の攻撃的攻撃行動に属する。
 ムリサイドはこれまで攻撃行動の中枢機構解明への実験モデルとして,また情動異常や精神障害の病態モデルとして向精神薬とくに抗うつ薬の前臨床的評価法として繁用されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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