icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻5号

1994年10月発行

特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ

3.マウス・ラツト

聴覚(驚愕)反射

著者: 杉岡幸三1

所属機関: 1神戸大学医学部解剖学第1講座

ページ範囲:P.442 - P.443

文献概要

目標
 聴覚(驚愕)反射試験は,中枢神経系の発達の程度を,聴覚機能という側面から分析するものであり,多くの発達的研究で用いられてきている。元来は,聴覚機能の発達そのものを検出する検査として位置づけられてきたが,最近では,聴覚刺激に対する馴致の過程を分析することによって,基本的な学習の過程に関する評価も提供するテストとして用いられることが多い。
 聴覚機能の発達(すなわち,生後のどの日齢ではじめて聴覚刺激で誘発される反射が現れるのか)を検出することを目的とする場合は離乳前テストとして用いられるが,学習の基本的側面を分析することを目的とする場合は成熟動物を用いることが多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら