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文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻5号

1994年10月発行

文献概要

特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ 3.マウス・ラツト

断崖反射

著者: 栗原久1

所属機関: 1群馬大学医学部附属行動医学研究施設行動分析学部門

ページ範囲:P.444 - P.445

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目標
 生物学的にみた意識とは,生体内外の刺激を総合的に感受してそれらを判断し,臨機応変に対応する精神活動を意味している。意識が正常であるということは,現況に対する自覚と理解の両者が存在する状態ということになる。動物は自己の生存にとってより好ましい事象を獲得する方向,あるいは危険な事態から逃れる方向に行動を起こして環境に適応している。このような適応行動が不可能な状態は,意識混濁,または消失していると推察できる。
 断崖反射(cliff reflex)は,動物が高所から落下するのを避けようとする行動で,この行動の観察・評価を通して,動物の意識状態を評価することが可能になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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