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特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ 3.マウス・ラツト
懸垂・握力テスト
著者: 栗原久1
所属機関: 1群馬大学医学部附属行動医学研究施設行動分析学部門
ページ範囲:P.448 - P.449
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各種の機能障害は運動機能の変化として現れやすい。著しい運動機能の変化は肉眼的観察でも容易に把握できるが,微妙な点について定量的に検討するには,数値で表せて客観的に分析できる何らかの指標が必要である。
マウスやラットは前肢の掌が細い棒や針金に触れると,それらを握ろうとする握反射(grasp reflex)を示し,引き離そうとしてもなかなか離そうとしない。このような行動を利用したのが懸垂(牽引力)テスト(traction test)および握力テスト(graspstrength test)である。いずれの試験も骨格筋の筋力を定量的に評価する目的で実施される。
各種の機能障害は運動機能の変化として現れやすい。著しい運動機能の変化は肉眼的観察でも容易に把握できるが,微妙な点について定量的に検討するには,数値で表せて客観的に分析できる何らかの指標が必要である。
マウスやラットは前肢の掌が細い棒や針金に触れると,それらを握ろうとする握反射(grasp reflex)を示し,引き離そうとしてもなかなか離そうとしない。このような行動を利用したのが懸垂(牽引力)テスト(traction test)および握力テスト(graspstrength test)である。いずれの試験も骨格筋の筋力を定量的に評価する目的で実施される。
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