文献詳細
特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
3.マウス・ラツト
文献概要
目標
脳の特定部位が刺激あるいは抑制されると,特有の行動が発現することが知られている。さらに,脳機能の一部に変化があると,特定の作用機序を有する薬物に対して著しい感受性を示し,劇的な行動変化が出現する可能性がある。
カタレプシー(catalepsy)とは,動物に不自然な姿勢をとらせてもそのまま維持する状態を意味しており,脳内黒質―線条体におけるドーパミン作動神経の機能低下を反映した行動で,ヒトの錐体外路症状,とくにパーキンソン症状と関連している。ここでは,カタレプシーの検出と評価方法について概説する。
脳の特定部位が刺激あるいは抑制されると,特有の行動が発現することが知られている。さらに,脳機能の一部に変化があると,特定の作用機序を有する薬物に対して著しい感受性を示し,劇的な行動変化が出現する可能性がある。
カタレプシー(catalepsy)とは,動物に不自然な姿勢をとらせてもそのまま維持する状態を意味しており,脳内黒質―線条体におけるドーパミン作動神経の機能低下を反映した行動で,ヒトの錐体外路症状,とくにパーキンソン症状と関連している。ここでは,カタレプシーの検出と評価方法について概説する。
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