icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻5号

1994年10月発行

特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ

3.マウス・ラツト

電気刺激テスト

著者: 鈴木勉1

所属機関: 1星薬科大学薬理学教室

ページ範囲:P.480 - P.481

文献概要

目標
 電気刺激は種々の実験に用いられている。オペラント行動の実験では,レバー押し行動などを強化するために電気刺激が用いられている。この種の実験としては抗精神病薬の評価に使用されている条件回避実験,薬物の自覚効果を検討する薬物弁別実験,抗不安薬の評価に使用されるコンフリクト実験などがある。さらに,記憶実験に使用される受動的回避実験もある。これらは他の項目でふれられているので,本項では省略する。さらに,痙攣の誘発法としても電気刺激が広く使用され,抗痙攣薬の評価に使用されている。これに関しても他の項目で解説されているので省略する。
 そこで,本項では電気刺激を用いた鎮痛薬の評価法について述べる。この電気刺激法は大きく尾刺激法と歯髄刺激法の2つに分類することができる。これらの方法は麻薬性鎮痛薬のような強力な鎮痛薬のみならず,抗炎症性鎮痛薬のような比較的弱い鎮痛薬の評価にも用いることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら