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文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻5号

1994年10月発行

文献概要

特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ 3.マウス・ラツト

ステップスルー型受動的回避実験

著者: 岩崎克典1

所属機関: 1福岡大学薬学部応用薬理学教室

ページ範囲:P.496 - P.497

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目標
 ステップスルー型受動的回避実験は,マウスやラットなどの小動物が暗い場所を好む習性を利用したもので,暗室へ進入することによって負荷された電気ショックによる嫌悪体験を記憶した動物が再び同じ環境下に置かれると,もはや暗室に入ろうとしないことを利用する。この実験では学習獲得後にさまざまな健忘を引き起こす操作をすることにより逆行性健忘を生じさせることが可能であり,抗健忘作用を目標とするいわゆる抗痴呆薬の薬効評価の第一段階(前臨床試験)として応用する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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