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特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ 3.マウス・ラツト
ステップスルー型受動的回避実験
著者: 岩崎克典1
所属機関: 1福岡大学薬学部応用薬理学教室
ページ範囲:P.496 - P.497
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ステップスルー型受動的回避実験は,マウスやラットなどの小動物が暗い場所を好む習性を利用したもので,暗室へ進入することによって負荷された電気ショックによる嫌悪体験を記憶した動物が再び同じ環境下に置かれると,もはや暗室に入ろうとしないことを利用する。この実験では学習獲得後にさまざまな健忘を引き起こす操作をすることにより逆行性健忘を生じさせることが可能であり,抗健忘作用を目標とするいわゆる抗痴呆薬の薬効評価の第一段階(前臨床試験)として応用する。
ステップスルー型受動的回避実験は,マウスやラットなどの小動物が暗い場所を好む習性を利用したもので,暗室へ進入することによって負荷された電気ショックによる嫌悪体験を記憶した動物が再び同じ環境下に置かれると,もはや暗室に入ろうとしないことを利用する。この実験では学習獲得後にさまざまな健忘を引き起こす操作をすることにより逆行性健忘を生じさせることが可能であり,抗健忘作用を目標とするいわゆる抗痴呆薬の薬効評価の第一段階(前臨床試験)として応用する。
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