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文献概要
特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ 3.マウス・ラツト
8方向放射状迷路実験
著者: 藤原道弘1 三島健一1
所属機関: 1福岡大学薬学部応用藥理学教室
ページ範囲:P.510 - P.511
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自然界において動物が生存するためには,自分と生活環境内の空間的な位置関係を知る能力,すなわち空間認知を必要とする。動物は一連の餌取り行動において,一度訪れた場所には再び訪れないというwin-shiftの性質を持ち合わせており,このことは動物が特定の場所を手がかりとして認知していることを表している。この空間認知を客観的にしかも定量化した方法が,Olton & Samuelson1)によって開発された放射状迷路課題である。
自然界において動物が生存するためには,自分と生活環境内の空間的な位置関係を知る能力,すなわち空間認知を必要とする。動物は一連の餌取り行動において,一度訪れた場所には再び訪れないというwin-shiftの性質を持ち合わせており,このことは動物が特定の場所を手がかりとして認知していることを表している。この空間認知を客観的にしかも定量化した方法が,Olton & Samuelson1)によって開発された放射状迷路課題である。
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