icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻5号

1994年10月発行

文献概要

特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ 4.トリ

オウムの言語行動

著者: 斎藤望1 前川正夫1 宇野宏幸1

所属機関: 1獨協医科大学第2生理学教室

ページ範囲:P.523 - P.523

文献購入ページに移動
目標
 オウム・インコ・カラス・スズメ・九官鳥などはヒトのことばをまねて発声することができる。しかし,これらの多くは単なるまねの反復であり,ヒトとverbal communicationができるわけではない。しかし,例外的にある種のオウムがヒトとverbal communicationをすることが可能であることが示されている。African grey parrot(1981;1991,Pepperberg)が長期間の訓練によってヒトと音声言語を交換して,行動の意味づけが可能となった。その方法はヒト幼児教育にも利用されるmodel-rival法である。
 この方法は,言語行動の初期段階において,“ことば”と“もの”の対応関係,色,形,数,大小関係などの概念を理解させる。この方法を多少改変して利用する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら