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特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ 6.サカナ
電気感覚魚の行動
著者: 浅野昌充1
所属機関: 1北里大学水産学部魚類生理学講座
ページ範囲:P.554 - P.555
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電気感覚魚は夜間や濁り水の中で視覚の代償となる感覚を発達させた特殊な魚群で,発電器官により自体周囲に形成している電場の歪みを感知し,異物の接近を察知する弱電魚群と,もっぱら餌魚や外敵の発する生体電気を探知する受動的電気受容魚群と大別される。
本テストは,後者に区別され,入手および飼育の容易なナマズSilurus asotusの水中電場に対する習性行動(=待機行動)の強化によって,その電気感覚の感度,電場強度識別能および周波数識別能を調べるために組み立てられたものであるが,強化過程を分析することで学習・記憶やそれにかかわる生理機能の検討にも応用可能である。
電気感覚魚は夜間や濁り水の中で視覚の代償となる感覚を発達させた特殊な魚群で,発電器官により自体周囲に形成している電場の歪みを感知し,異物の接近を察知する弱電魚群と,もっぱら餌魚や外敵の発する生体電気を探知する受動的電気受容魚群と大別される。
本テストは,後者に区別され,入手および飼育の容易なナマズSilurus asotusの水中電場に対する習性行動(=待機行動)の強化によって,その電気感覚の感度,電場強度識別能および周波数識別能を調べるために組み立てられたものであるが,強化過程を分析することで学習・記憶やそれにかかわる生理機能の検討にも応用可能である。
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