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特集 ミトコンドリア
ミトコンドリア脂肪酸酸化系酵素欠損症
著者: 惣宇利正善1 上條岳彦2 深尾敏幸3 橋本隆1
所属機関: 1信州大学医学部生化学教室 2信州大学医学部小児科学教室 3岐阜大学医学部小児科学教室
ページ範囲:P.668 - P.672
文献購入ページに移動教科書に記述されているように,脂肪酸はミトコンドリア外膜にある活性化酵素によってアシル-CoAになる。このアシル-CoAは外膜にあるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼⅠによってアシルカルニチンとなり,輸送系によって内膜を通過し,内膜にあるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼⅡによって再びアシル-CoAになる。β-酸化サイクルはマトリックスに存在し,短鎖,中鎖,長鎖の3種類のアシル-CoAデヒドロゲナーゼ,エノイル-CoAヒドラターゼ,3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼおよび3-ケトアシル-CoAチオラーゼから構成されている。
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