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文献詳細

雑誌文献

生体の科学45巻6号

1994年12月発行

文献概要

特集 ミトコンドリア

マクラーマウス(メンケス病モデル)における銅の細胞内輸送異常

著者: 児玉浩子1

所属機関: 1帝京大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.686 - P.690

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 マクラーマウスは,先天性銅代謝異常症であるメンケス病のモデルマウスと考えられている。銅は生体内で銅酵素であるチトクロームCオキシダーゼ,ドーパミンβヒドロキシダーゼやリーシルオキシダーゼなどの合成に不可欠であり,これら酵素の活性は,細胞内,細胞小器官内の銅欠乏により低下する。しかし正常細胞での銅の取り込みや流出,細胞内での銅の輸送機構に関してもまだ十分解明されていない1)。メンケス病は細胞内の銅の輸送異常症である。本症は異常にまれな疾患であるので,初めに本症を簡単に紹介し,その細胞内の銅代謝についてマクラーマウスに限らず本症患者での報告も含めて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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