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特集 神経科学の謎
脳のNOとCOは何をしているのか
著者: 若月秀光1 渋木克栄1
所属機関: 1新潟大学脳研究所神経生理学部門
ページ範囲:P.13 - P.17
文献購入ページに移動 一酸化窒素(NO)が脳で作られ,神経情報伝達因子として働いていることは,多くの研究の成果によって明らかになった。さらに最近,一酸化炭素(CO)もNOと同様に脳で作られ,神経伝達を調節しているらしいという可能性がいわれている。NOもCOも低分子量のガス状物質であり,神経機能の調節において特徴ある情報伝達を担うのではないかと期待される。本稿では,まず神経情報伝達因子としてのNOとCOの一般的な性質について触れ,さらに記憶,学習のメカニズムとして重要なシナプスの可塑性におけるこれらの物質の働きを述べていきたい。
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