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連載講座 新しい観点からみた器官
呼吸器―とくに気道上皮の無線毛細胞について
著者: 柴崎晋1
所属機関: 1群馬大学医学部第一解剖学教室
ページ範囲:P.90 - P.98
文献購入ページに移動 気道air tractが鼻腔に始まり,肺の小葉間結合組織内を走る終末細気管支に至り,呼吸細気管支を経て肺胞に達していることはよく知られている。
気道は中空性器官の性格をもち,とくに気管,気管支以下の分枝は内腔を囲んで,粘膜mucous membrane,筋層muscular layer,外膜T. adventitiaの3層からなる壁があり,太い部分には筋層の位置に軟骨が存在する。粘膜上皮epitheliumは基本的には単層上皮であるが,上皮が厚い部位では多列上皮pseudostratified epitheliumの構造を示し,重層上皮stratified epitheliumとの区別が肝要である。ヒトの多列上皮の下底には光顕的基底膜basement membraneが均質性無構造の層をなして見られ,結合組織乳頭はない。
気道は中空性器官の性格をもち,とくに気管,気管支以下の分枝は内腔を囲んで,粘膜mucous membrane,筋層muscular layer,外膜T. adventitiaの3層からなる壁があり,太い部分には筋層の位置に軟骨が存在する。粘膜上皮epitheliumは基本的には単層上皮であるが,上皮が厚い部位では多列上皮pseudostratified epitheliumの構造を示し,重層上皮stratified epitheliumとの区別が肝要である。ヒトの多列上皮の下底には光顕的基底膜basement membraneが均質性無構造の層をなして見られ,結合組織乳頭はない。
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