icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻2号

1995年04月発行

文献概要

実験講座

細胞小器官の求積法―SERの容積と老化

著者: 市原一郎1

所属機関: 1愛知医科大学解剖学第1講座

ページ範囲:P.185 - P.194

文献購入ページに移動
I.滑面小胞体
 哺乳動物の各組織は通常,おおよそ直径10~30μmの細胞で構成されており,この細胞には形態面でも機能面でも複雑な細胞内膜系1)が発達している。この細胞内膜系の構造として小胞体,ゴルジ装置,糸粒体,水解小体,ペルオキシゾーム,核膜らが出現している。
 この細胞内膜系構造のなかで,小胞体は粗面小胞体と滑面小胞体という形態的に確認できる2種類に分けることができる。前者は膜の外側表面にタンパク合成を行うリボゾームを付着させており,後者は付着リボゾームを持たず,分枝した小管状あるいは網目状に互に連絡し合う小管状の小胞体内腔を作りだしている(図1,2)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?