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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻3号

1995年06月発行

文献概要

特集 ライソゾーム

出芽酵母のオートファジー

著者: 松浦彰1 馬場美鈴2 大隅良典2

所属機関: 1東京工業大学生命理工学部遺伝生化学講座 2東京大学教養学部生物学教室

ページ範囲:P.215 - P.219

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 出芽酵母S.cerevisiaeは単細胞真核生物であり,これまで分子生物学的研究の材料として盛んに用いられてきた。酵母においても,高等生物と同様な二つのタンパク質分解系,すなわちユビキチンープロテアソーム系による選択的分解系と,分解コンパートメントにおける非選択的なタンパク質分解系が存在していることが示されている1,2)。酵母の分解コンパートメントである液胞において,自己の細胞質構成成分を非選択的に分解する過程が,高等動物の自食作用(オートファジー)と相同な系であることが近年明らかになった3)。本稿ではオートファジーの機構とその制御系の解明をめざしたわれわれの研究室の遺伝学的,分子生物学的アプローチを紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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