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特集 ライソゾーム
ライソゾームシステインプロテアーゼの局在の多様性
著者: 和栗聡1 内山安男1
所属機関: 1大阪大学医学部解剖学第一教室
ページ範囲:P.243 - P.249
文献購入ページに移動 リソゾームに存在するプロテアーゼとしては,システインプロテアーゼのカテプシンB,C,H,L,Sおよびアスパラギン酸プロテアーゼのカテプシンDなどが知られている。リソゾームの特性から,これらの酵素は生体内のあらゆる細胞に普遍的に存在すると考えられてきた。しかし近年,これらの酵素の局在が組織,細胞によって不均一,すなわち発現量が異なったり,あるいは,リソゾーム以外の局在もあり得ることがわかってきた。このことは,リソゾームプロテアーゼを細胞の分化,特殊化と密接に結び付けて考える必要のあることを意味する。本稿では,代表的システインプロテアーゼであるカテプシンB,H,Lの局在を例にとり,私達の現在までの免疫組織化学的検索の結果を中心に述べることとする。
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