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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻3号

1995年06月発行

文献概要

特集 ライソゾーム

ライソゾームシステインプロテアーゼの局在の多様性

著者: 和栗聡1 内山安男1

所属機関: 1大阪大学医学部解剖学第一教室

ページ範囲:P.243 - P.249

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 リソゾームに存在するプロテアーゼとしては,システインプロテアーゼのカテプシンB,C,H,L,Sおよびアスパラギン酸プロテアーゼのカテプシンDなどが知られている。リソゾームの特性から,これらの酵素は生体内のあらゆる細胞に普遍的に存在すると考えられてきた。しかし近年,これらの酵素の局在が組織,細胞によって不均一,すなわち発現量が異なったり,あるいは,リソゾーム以外の局在もあり得ることがわかってきた。このことは,リソゾームプロテアーゼを細胞の分化,特殊化と密接に結び付けて考える必要のあることを意味する。本稿では,代表的システインプロテアーゼであるカテプシンB,H,Lの局在を例にとり,私達の現在までの免疫組織化学的検索の結果を中心に述べることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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