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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻3号

1995年06月発行

文献概要

特集 ライソゾーム

ライソゾームの機能とV-ATPase

著者: 山本章嗣1 吉森保1 森山芳則2 出口順子1 田代裕1

所属機関: 1関西医科大学第一生理学教室 2広島大学理学部付属臨海実験所

ページ範囲:P.262 - P.266

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 V-ATPase(vacuolar type H-ATPase)は,中央空胞系の膜に存在して,そのH駆動力によりさまざまな生体機能を支えている。われわれはライソゾームの生理機能においてV-ATPaseがどのような役割を果たしているかを明らかにするため,ライソゾームに対するV-ATPase阻害剤の効果を解析してきた。その結果,V-ATPaseによるライソゾーム内腔の酸性化が蛋白質の加水分解などのライソゾーム機能に極めて重要であることが明らかになった。本稿では,V-ATPase阻害剤を用いたわれわれの研究を中心に紹介したい。V-ATPase,V-ATPase阻害剤については,本誌特集の荒井1),新井2)氏らの総説を参照されたい。細胞機能全般におけるV-ATPaseの意義については,森山らの総説3)を参考にしていただければ幸いである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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