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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻4号

1995年08月発行

特集 ストレス蛋白質

粘菌における形態変化とストレス蛋白質

著者: 室伏きみ子1

所属機関: 1お茶の水女子大学理学部細胞生化学研究室

ページ範囲:P.352 - P.355

文献概要

 細胞のストレス応答のメカニズムを探る試みは,大腸菌からヒトの培養細胞に至るまで種々の生物由来の細胞を用いて行われてきた1,2)。単細胞の真核生物である真性粘菌Physarum polycephalumの単相体ミクソアメーバは,種々のストレスに対応して顕著な形態変化を起こし,それらのストレスから身を守ることがわかっている3,4)。われわれは,この形態変化,即ちストレスに対応した細胞分化の機構を明らかにしたいと考え,その変化に伴うストレスタンパク質の誘導と,新しいストレスタンパク質の機能について研究を行ってきた。本稿ではこれまでの研究の概要と今後の展望について解説したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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