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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻4号

1995年08月発行

文献概要

特集 ストレス蛋白質

細菌感染防御における熱ショックタンパク質の役割

著者: 西村仁志1 吉開泰信1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病態制御研究施設生体防御研究部門

ページ範囲:P.360 - P.364

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 ストレスタンパク質(熱ショックタンパク質:hsp)はさまざまなストレスに対応して発現し,あるいは発現量が増加して細胞内でのタンパク質の集合や輸送を助ける。一方,生体防御機構においては,細胞自身の防御に働くと同時に抗原としてリンパ球を活性化することが知られている。hspはそのファミリー内において,原核細胞から真核細胞まで,構造上の相同性が認められる。細菌感染症において,宿主と寄生体の関係を考えた場合,両者間で相同性の高いhspは各々の生物のなかで類似した機能的位置をしめ,さらには両者間で何らかの接点を結び付ける役割を持つことが予測される。本稿では,宿主の細胞レベルおよび個体レベルにおけるhspの果たす役割,意義について論じたい。なお,細菌のhspの役割に関しては,他の総説を参照されたい1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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