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連載講座 新しい観点からみた器官
リンパ節―免疫反応とBリンパ球最終分化の「場」
著者: 伊藤恒敏1 中村雅典1 八木秀樹1
所属機関: 1東北大学医学部第三解剖学講座
ページ範囲:P.370 - P.381
文献購入ページに移動近年,免疫担当細胞の表面抗原が多くのモノクローナル抗体に明らかにされた。表面抗原が同定されるとその機能も少し遅れて特定され,それによって細胞や機能が特定され,表面抗原の分布がようやく組織学的に検索されるようになった。中でもリンパ節胚中心の理解は抗体による免疫組織学的検索により大きく進展した1)。また,ここ数年,免疫細胞のアポトーシスが多大な注目を集めている2)。殊に胸腺リンパ球のアポトーシスは,胸腺におけるリンパ球の選択の問題と関連して多くの研究がなされている。
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