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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻5号

1995年10月発行

特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー

5.発生・分化 誘導・制御因子

LIMドメイン蛋白ファミリー

著者: 古山達雄1

所属機関: 1大阪大学医学部第二解剖学教室

ページ範囲:P.439 - P.440

文献概要

 [構成員]lin-11,isl-1,mec-3,apterous,lmx-1,LH-2,Gsh-4,L3,Xlim1,2,3,Hrlim,Rhombotin,CRP,CRIP,zyxin,hic5,LIMK,ril,paxillin,LRG1など
 概説
 1988年,WayらによりC. elegansのtouch receptor neuronの分化異常の原因遺伝子としてmec-3が単離された1)。1990年Freydらにより,C. elegansのvulva前駆細胞の非対称分裂の異常の原因遺伝子としてlin-112)が,また同じ年Karlssonらにより,ラットインスリン遺伝子のエンハンサー結合蛋白としてisl-1遺伝子が単離された3)。これら三つの遺伝子は,ホメオボックスとそのN端側に特徴的なアミノ酸配列の繰り返し構造を二つもつことから,転写因子の一つのファミリーを形成していることが示唆された。このアミノ酸配列は(C-X2-C-X17-19-H-X2-C)-X2-(C-X2-C-X7-11-(C)-X8-C-X2-(C/D/H))で表され,三つの遺伝子の頭文字をとってLIMドメインと称されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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