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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻5号

1995年10月発行

特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー

7.酵素・酵素阻害剤 酵素

リゾチーム/α-ラクトアルブミンスーパーファミリー

著者: 新田勝利1

所属機関: 1北海道大学大学院理学研究科生物科学専攻

ページ範囲:P.501 - P.502

文献概要

 [構成員]カルシウム非結合性リゾチーム(コンベンショナルリゾチーム),カルシウム結合性リゾチーム(カルシウムリゾチーム),α-ラクトアルブミン
 概説
 アミノ酸残基数が119(カイコガリゾチーム)-130(ヒトリゾチームなど)で,4個のジスルフィド結合をもつ小さな単純タンパク質であるが,ウサギやカモノハシのα-ラクトアルブミンは糖が結合した糖タンパク質である。リゾチームは1922年にA. Fleming(ペニシリンの発見者と同一人物)によって発見された。バクテリア細胞壁のペプチドグリカンのN-アセチルムラミン酸とN-アセチルグルコサミンの間のβ1→4結合を加水分解する酵素である。基質特異性,分子量などの違いからニワトリ型,ガチョウ型,ファージリゾチームが知られているが,このスーパーファミリーに属するのはこれらの内のニワトリ型リゾチーム(lysozyme c)であり,上記のカルシウム非結合性と結合性のリゾチームを含む。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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