文献詳細
特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
8.信号伝達系 細胞間 血管ペプチド
文献概要
[構成員]①リガンド:ET-1,ET-2,ET-3,②受容体:ETA受容体,ETB受容体,③ET変換酵素:Ia,Ib,II
概説
エンドセリン(ET)ファミリーは,いずれも21アミノ酸残基からなる3種のペプチドである。ET-1は1回の投与で数時間におよぶ血圧上昇を惹起する強力な血管収縮因子として,ブタ大動脈血管内皮細胞の培養上清中から1988年単離構成決定された1)。当時,血管のトーヌスが神経性の調節に加えて,内皮細胞による調節が重要であることが,現在一酸化窒素として同定されている内皮由来血管弛緩因子の発見により明らかにされていたため,同じ内皮細胞由来で一酸化窒素に対峙する収縮物質として,その強力な収縮活性と相まって非常に注目を集めた。ET-2,ET-3はゲノム遺伝子から発見され,実際に発現していることはノーザン解析,ある種のcell lineおよび中枢神経系からの単離により示された。
概説
エンドセリン(ET)ファミリーは,いずれも21アミノ酸残基からなる3種のペプチドである。ET-1は1回の投与で数時間におよぶ血圧上昇を惹起する強力な血管収縮因子として,ブタ大動脈血管内皮細胞の培養上清中から1988年単離構成決定された1)。当時,血管のトーヌスが神経性の調節に加えて,内皮細胞による調節が重要であることが,現在一酸化窒素として同定されている内皮由来血管弛緩因子の発見により明らかにされていたため,同じ内皮細胞由来で一酸化窒素に対峙する収縮物質として,その強力な収縮活性と相まって非常に注目を集めた。ET-2,ET-3はゲノム遺伝子から発見され,実際に発現していることはノーザン解析,ある種のcell lineおよび中枢神経系からの単離により示された。
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