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特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー 8.信号伝達系 細胞内 受容体
サイトカイン受容体ファミリー
著者: 山口祐司1
所属機関: 1熊本大学医学部遺伝発生研究施設分化制御部門
ページ範囲:P.569 - P.572
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インターロイキンやコロニー刺激因子に代表される一群のサイトカインは,免疫系・造血系だけでなく神経系・血管系など多彩な生理活性を有している。リコンビナントサイトカインのin vitroおよびin vivoの研究から,サイトカインはそれぞれ多様な機能を有し,多種類の特異的レセプターとの相互作用を介してその生物活性を発揮する。これらのサイトカインの特徴は,その生物活性の多様性(pleiotropy)と重複性(redundancy)にある。即ち,一つのサイトカインは種々の異なった標的細胞に多彩な生物活性を有し(pleiotropy),また,異なるサイトカインが単一の細胞に対して同様の生物活性を示す(redundancy)。このように,数多くのサイトカインは多種類の細胞に作用して多様な機能を有し,サイトカインによるネットワークが形成され,免疫系・造血系を中心にして巧妙な制御機構により生体の調節を保っている。
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