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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻5号

1995年10月発行

特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー

10.細胞骨格

バンド4.1スーパーファミリー

著者: 今村道博1

所属機関: 1群馬大学医学部薬理学講座

ページ範囲:P.615 - P.616

文献概要

 [構成員]バンド4.1タンパク質:band 4.1 protein(protein 4.1),ERMファミリー:radixin,moesin,ezrin(cytovillin),merlin(schwannomin),PTPH1ファミリー:PTPH1,PTPase MEG,NBL:NBL1,NBL2,NBL3,NBL4,NBL5,NBL6,NBL7,タリン:talin(P235)
 概説
 バンド4.1タンパク質の名は,ヒト赤血球膜をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけた時に認められる蛋白質バンドを,分子量の大きいものから順に番号を付けたことに由来する1)。1989年に小腸上皮の微絨毛に存在する蛋白質,エズリン(Ezrin)の一次構造が決定され,この分子のアミノ基末端約300残基の配列がバンド4.1蛋白質のアミノ基端配列と類似性をもつことが示された。その後,この領域に類似性をもつ複数の蛋白質が報告され,バンド4.1スーパーファミリーと呼ばれるようになった。Takeuchiら2)によれば,このスーパーファミリーはバンド4.1タンパク質,ERMファミリー,PTPH1ファミリー,NBL4,タリンの五つのファミリーに分類される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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