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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻5号

1995年10月発行

特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー

11.収縮タンバク

ミオシンスーパーファミリー

著者: 野々村禎昭1

所属機関: 1帝京大学医学部

ページ範囲:P.628 - P.630

文献概要

 [構成員]ミオシンⅠ~Ⅸ
 概説
 現在,ミオシンスーパーファミリーは九つのクラスから成っている。歴史的にもっとも古くから研究されてきたのは,クラス2のミオシンⅡである。ミオシンⅡについては別に書かれているので,ここでは他のクラスについて簡潔に概説する。以下,クラスをいちいちつけるのはやめてミオシンⅠ,Ⅱ,Ⅲというように表現する。ここでミオシンといっているのは重鎖を意味しており,軽鎖については別問題である。本来ミオシンの定義はミオシンⅡについてなされてきた。すなわちミオシンは二つの頭をもち,この頭部にアクチンの結合部位と,ATPアーゼとしての酵素活性部位があり,頸部には軽鎖が結合し調節部位としての性質をもつ。尾部はフィラメント重合部位である。しかしミニミオシンといわれたミオシンⅠの登場はミオシンの概念を大きく変えた。このようにミオシンⅠはミオシンⅡにはるか遅れて登場したが,ミオシンの全アミノ酸配列の決定はミオシンⅠの方が早く,以下構造が決った順にⅡ,Ⅲ…と続いていく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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