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特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー 13.がんマーカータパク
CEAファミリー
著者: 下方薫1 長谷川忠男1
所属機関: 1名古屋大学医学部第一内科
ページ範囲:P.646 - P.648
文献購入ページに移動 [構成員]CEA(carcinoembryonic antigen),NCA(nonspecific cross-reacting antigen),BGP(biliary glycoprotein),CGM(CEA gene family member),PSG(pregnancy specific glycoprotein)
概説
CEAファミリーは免疫グロブリンスーパーファミリーに属し,免疫グロブリンに類似するドメイン構造をもつ。CEAファミリーは二つのサブファミリーからなる。一つはCEAとCEA関連抗原であるNCA,BGP,CGMからなるCEAサブファミリーであり,もう一つはPSGサブファミリーである。両サブファミリーの違いはC末端ドメイン構造にある。CEAサブファミリーはGPI(グリコシルポスファチジルイノシトール)を介して細胞膜に結合するGPI結合型(CEA,NCA,CGM6)か,膜貫通型(BGP,CGM1,CGM7)をとるのに対し,PSGサブファミリーは分泌型であることが特徴である。最近,第三のサブファミリーの存在が提唱されている。CEAサブファミリーのなかには,細胞接着活性を有するものがあり,癌転移との関連で注目されている。
概説
CEAファミリーは免疫グロブリンスーパーファミリーに属し,免疫グロブリンに類似するドメイン構造をもつ。CEAファミリーは二つのサブファミリーからなる。一つはCEAとCEA関連抗原であるNCA,BGP,CGMからなるCEAサブファミリーであり,もう一つはPSGサブファミリーである。両サブファミリーの違いはC末端ドメイン構造にある。CEAサブファミリーはGPI(グリコシルポスファチジルイノシトール)を介して細胞膜に結合するGPI結合型(CEA,NCA,CGM6)か,膜貫通型(BGP,CGM1,CGM7)をとるのに対し,PSGサブファミリーは分泌型であることが特徴である。最近,第三のサブファミリーの存在が提唱されている。CEAサブファミリーのなかには,細胞接着活性を有するものがあり,癌転移との関連で注目されている。
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