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文献詳細

雑誌文献

生体の科学46巻5号

1995年10月発行

文献概要

特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー 14.組織特異タンパク

オボアルブミンスーパーファミリー

著者: 篠原兵庫1

所属機関: 1近畿大学医学部第二生化学講座

ページ範囲:P.655 - P.656

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 [構成員]オボアルブミン,チロキシン結合グロブリン(TBG),コルチゾール結合グロブリン(CBG),アンジオテンシノゲン,色素上皮由来因子(PEDF:pigment epithelium-derived factor),偏平上皮癌抗原(SCCA:squamous cell carcinoma antigen),オオムギ蛋白質Z,アフリカツメガエルEp45,ヒツジ子宮内乳蛋白質(uterine milk protein:UTMP),ニワトリ蛋白質Y
 概説
 ZuckerkandlとPaulingにより分子進化の概念が提出されると間もなく,Dayhoffらは世界中から蛋白質の一次構造のデータを集めて整理し,その進化を研究した。その過程でいくつかの蛋白質間の予想外の類縁関係が明らかになった。しかしそれらは予想できなかったとはいえ,得られた結論は納得のいくものであった。例えば,トリプシンとエラスターゼが共通の祖先遺伝子から進化してきたことはすぐに理解できた。そのうち結果を見てもすぐには納得できないような類縁関係がぼつぼつ見つかるようになった。その一つの例がオボアルブミンスーパーファミリーである。Dayhoffらはアンチトリプシン,アンチトロンビン,オボアルブミンの三者間にほぼ同程度の相同性を発見し,速報として発表した1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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